2009年6月25日木曜日

青梅市「七兵衛公園」

東京都青梅市裏宿町804。
裏宿に住む七兵衛は、昼間は百姓、夜は盗賊に変身した。まれにみる駿足で、胸に笠をあてて走っても地に落ちず、一反の布を引いて走っても、その端が地につかなかった。一夜に十数里を走ることができたという。盗みは八王子、秩父、立川などの遠くの金持ちばかりを狙い、盗んだ銭を貧しい人びとに分け与えたという。その七兵衛もついに元文四年(1739)10月、村山の三ツ木で召し捕られた。そして処刑され、青梅の笹の門で晒し首となった。その年、近辺では天候異変による災害や火災などに見舞われ、七兵衛の屋敷跡に住むと病人や事故が相次いだことから、敷地の一隅に供養のための地蔵堂が建てられた。今は公園になっている。

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